妊娠中の病気〜尿タンパクがでたのですが・・・
妊娠中はたんぱく質が尿に出やすいので、尿タンパク「だけ」が症状であればそれほど心配いりません。
これに、高血圧が伴う場合は、妊娠中に起きる病気の代表的なものとして、妊娠高血圧症候群があります。
妊娠20週以降に起こる妊婦さん特有の病気です。
むかしは妊娠中毒症ともいわれていました。
高血圧(上140、下90以上)にタンパク尿を伴う場合に発症します。
症状が悪化すると母体が痙攣したり、血流がわるくなるので、赤ちゃんへの栄養や酸素供給などがうまくいかずに赤ちゃんの発育を妨げるなどの悪影響をおよぼします。
治療方法は、症状が軽いうちは安静にして、食事療法で対処します。
食事は、低脂肪、高たんぱく、低カロリーなものにして、塩分を控えめにします。
これで、重症化するのを防いでいきます。
食事療法をしても症状が悪化してきた場合はすぐに産婦人科に行き、医師に見てもらってください。
妊娠中の病気〜妊娠糖尿病
妊娠中は血中の糖分が尿に排出されやすくなります。
そのため、「甘いものを食べてないのに、尿糖が・・・」なんてことも。
通常の場合は、妊娠中の自然なことですから心配ありませんが、口がすぐに乾く、おしっこの回数が多い、体重が減った、などの症状がある場合は、妊娠糖尿病の可能性も疑われるので
一度、医師にみてもらってください。
妊娠糖尿病とは血中のブドウ糖をエネルギーに変えることができなくなり、血中糖分が高くなってしまう病気です。
妊娠糖尿病になると、母体の血液の中の糖分が増えるわけですから、当然、赤ちゃんへも大量の糖分が送られて、通常よりも、赤ちゃんが大きくなりがちです。逆に発育できなくなってしまうというケースもあります。
妊娠糖尿病を防ぐためには、妊娠中の食事管理、体重管理が重要になります。
妊娠中の食生活や体重管理に不安がある方は医師に相談して、指導してもらいましょう。