妊娠中の出血〜妊娠初期の出血
妊娠初期段階では、月経予定時期に少量の出血や茶色いおりものが見られることがあります。
これは、受精卵が着床する際の生理的な現象なので心配ありません。
胎盤が完成するのは妊娠16週頃で、それまでは胎盤形成の過程でおこる出血がほとんどです。
妊娠中の出血で心配ないのは、上記の妊娠初期の段階だけで、それ以降にみられる出血は
たとえ量が少なくても、医師に診てもらった方がよいでしょう。
特に、血の量が多かったり、痛みを伴ったりする場合は、妊娠初期なら切迫流産等の可能性も考えられますので、早期に医師に相談しましょう。
妊娠中の出血〜茶色いおりもの
茶色のおりものは多くの場合、血液が混ざっているためにみられる現象です。
妊娠初期なら月経様出血、後期の場合はお産直前の「おしるし」の可能性があります。
この場合は心配ありませんので安心してください。
他に痛みを伴ったりする場合は医師に相談しましょう。
妊娠中の出血〜セックス後の出血
妊娠中は膣内の粘膜が敏感になっている為、セックスなどのちょっとした刺激で出血することがあります。
血の量が少ないのであれば、それほど心配は要りません。
出血が止まらない場合や、お腹が張ったり、痛みを伴う場合は、病院に行きましょう。
妊娠中の出血〜妊娠中期から後期の出血
妊娠中期以降の出血は、切迫早産など、重大な場合があるので、すぐに病院に行きましょう。
この場合は、血の量が少なくても、放っておかないで下さい。先ほども述べましたが、妊娠中に心配のない出血は、妊娠初期で少量の場合だけです。出血が少ないからといって、そのままにしておくと、重大な事態を招く恐れがあります。
お腹の張りや痛みを伴う場合は、大至急病院へ。
妊娠終期の場合の出血はお産の前の”おしるし”の可能性もあります。
ですが、おしるしと出血の区別はつきにくいので、怪しいと思ったら、迷わず受診してください。
妊娠中の出血〜病院で検査後に出血した。
これも、妊娠中で膣内の粘膜が敏感になったために起こる出血と考えられます。
一時的な出血で収まると思いますが、出血の止まらない場合やお腹が張る場合は、医師に相談してください。